【発注者向け】納品されたサイトが使えない時の原因と対処法・確認メール文例つき

外注で制作を依頼したウェブサイトが、納品後すぐに使えない——。

「自分の操作が悪いのか」「制作会社のミスなのか」と判断できず、誰に何を伝えればいいか分からないまま時間だけが過ぎていく。そんな経験をお持ちの方は少なくありません。

この記事では、非エンジニアの発注者・担当者が取れる具体的な行動に絞って解説します。技術的な知識がなくても、原因の見当をつけて制作会社に的確に問い合わせられるようになることを目指してください。


まず自分でできる3つの確認

制作会社に連絡する前に、以下の3点を自分で確認しておくと、問い合わせがスムーズになります。

① ブラウザと端末を変えてみる

Chrome・Safari・Edgeなど複数のブラウザ、またはスマートフォンで同じURLにアクセスしてみてください。特定のブラウザだけで問題が起きている場合、キャッシュやブラウザの設定が原因のことがあります。

② インターネット接続を確認する

他のウェブサイト(例:Yahoo! JAPANなど)も開けない場合は、自社のインターネット回線側の問題です。その場合は制作会社ではなく、回線プロバイダへの問い合わせが先になります。

③ エラーメッセージをスクリーンショットで保存する

画面に表示されているエラーメッセージや状態を必ずスクリーンショットで残してください。「見られない」という情報だけより、エラー画面の画像があると制作会社も原因を特定しやすくなります。


よくある原因TOP5(発注者向け解説)

原因 症状の例 解決までの目安
① DNSの設定ミス・反映待ち 「このサイトにアクセスできません」と表示される 最大48時間(設定変更後の反映待ち)
② SSL証明書の問題 「この接続ではプライバシーが保護されません」と警告が出る 当日〜翌営業日
③ ファイルのアップロード漏れ 画像が表示されない・ページが崩れている 当日中(ファイルを追加するだけ)
④ データベース接続エラー 「データベース接続エラー」などのメッセージが表示される 当日〜翌営業日
⑤ サーバーの設定ミス 「500 Internal Server Error」と表示される 当日〜数営業日(原因による)

ポイント
「48時間待てばよい」のはDNS反映の場合のみです。それ以外のエラーは、制作会社が対応すれば当日中に解決できるものがほとんどです。翌営業日を過ぎても改善しない場合は、改めて連絡を入れましょう。


制作会社への正しい確認依頼の仕方

問題を早く解決してもらうためには、問い合わせ内容を具体的に伝えることが大切です。以下のテンプレートをそのままコピーして使ってください。

確認依頼メール文例(コピペOK)

件名:納品サイトの動作確認のお願い【〇〇(社名・案件名)】

〇〇様

お世話になっております。〇〇(自社名)の〇〇です。
先日ご納品いただいたサイトについて、動作確認中に問題が見つかりましたのでご連絡します。

■ 問題の概要
(例:トップページにアクセスすると「このサイトにアクセスできません」と表示されます)

■ 発生日時
(例:〇月〇日〇時頃から)

■ 確認した環境
・ブラウザ:Chrome / Safari / Edge(複数で確認済み)
・端末:PC / スマートフォン
・インターネット接続:他のサイトは正常に表示されることを確認済み

■ エラー画面
(スクリーンショットを添付します)

原因の特定と修正のご対応をよろしくお願いいたします。
対応の見通し(いつ頃に解決できるか)もあわせてお知らせいただけると助かります。

よろしくお願いいたします。

コツ
「いつ頃解決できるか」を必ず聞くようにしましょう。対応の見通しを共有してもらうことで、こちら側のスケジュール調整もしやすくなります。


改善されない場合の対処法

制作会社に連絡しても数営業日が経過しても改善しない場合は、以下のステップを検討してください。

  1. 再度、書面(メール)で正式に催促する — 口頭やチャットでの連絡だと記録が残りにくいため、メールで改めて依頼します。
  2. 契約書・仕様書を確認する — 納品後のサポート期間や保証範囲が明記されているか確認しましょう。「納品後〇日以内のバグ修正は無償」などの条項があるはずです。
  3. 費用負担の範囲を確認する — 制作会社側のミスによる不具合であれば、修正費用は原則として制作会社の負担です。追加費用を請求された場合は、原因が誰にあるのかを確認してから判断しましょう。
  4. 第三者に相談する — 解決しない場合は、別の制作会社やITコンサルタントに状況を見てもらうことも選択肢です。

▶ 関連記事:外注トラブルの再発防止策を完全解説|同じ失敗を繰り返さない仕組みの作り方


予防策:次回の外注時に使える納品前チェックリスト

同じトラブルを繰り返さないために、次回の外注契約時に仕様書や発注書へ盛り込んでおくと安心な項目をまとめました。納品受け取り前の確認にもそのまま使えます。

確認項目 確認内容 チェック
URLへのアクセス 指定のURLで正常にページが開くか
SSL(https)の確認 URLが「https://」で始まり、鍵マークが表示されるか
主要ページの表示確認 トップ・各サービスページ・お問い合わせページが正常に表示されるか
スマートフォン表示 iPhone・Androidでレイアウトが崩れないか
お問い合わせフォームの動作 送信後に確認メールが届くか
画像・ファイルの表示 全ページで画像が正常に表示されるか(×マークや空白がないか)
リンクの確認 メニューや本文内のリンクが正しいページに遷移するか
納品物の受け取り デプロイ手順書・管理画面のID/PW・ソースコードを受け取ったか

活用のコツ
このチェックリストを事前に制作会社と共有しておくと、「どの状態になれば納品完了か」の認識を揃えられます。曖昧なまま納品を受け取ると、後から「これは仕様」「これはバグ」の判断が難しくなります。


まとめ

  1. まず自分でブラウザ・端末・接続を確認し、スクリーンショットを保存する。
  2. エラーの種類から原因を絞り込み、解決までの目安を把握する。
  3. メールで具体的に問い合わせる——「いつ頃解決できるか」も必ず確認する。
  4. 改善しない場合は契約書の保証条項を確認し、費用負担の範囲を明確にする。
  5. 次回以降は納品前チェックリストを使って認識を揃えることで、同じトラブルを防ぐ。

「とにかく早く動くようにしてほしい」という気持ちはよく分かります。ただ、問い合わせの内容が具体的であるほど、制作会社の対応も早くなります。ぜひこの記事のテンプレートを活用してください。


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ガイチュウ博士

私は「ガイチュウ博士」。
外注Baseで、依頼の判断をサポートするために設計された架空のナビゲーターです。

これまでに蓄積された多数の外注事例をもとに、「この依頼は進めるべきか」「一度止まるべきか」を整理する役割を担っています。
感覚ではなく、条件や状況、リスクを分解して判断するのが特徴です。

得意なのは、曖昧な状態の整理です。
「なんとなく不安」「進めていいかわからない」といった状態を、そのままにしません。
チェック項目として分解し、一つずつ確認できる形に整えます。

私は結論を急ぎません。
必要な情報が揃っていない場合は、そのまま進めることのリスクも含めてお伝えします。
判断は、材料が揃ってからで十分です。

外注は便利ですが、同時に判断の連続でもあります。
その判断を落ち着いて行うための補助として、ここにいます。

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