自社の業務をアウトソーシングする際、日本最大級のクラウドソーシングサイトである「クラウドワークス(CrowdWorks)」と「ランサーズ(Lancers)」のどちらで発注すべきか迷う発注者・外注担当者は非常に多く存在します。
結論から言うと、発注者目線での使い分けの結論は以下の通りです。
- 発注コストを最優先に抑えたい・大量のワーカーに短時間で集まってほしい場合:基本利用料・発注者手数料が完全無料の「クラウドワークス」がおすすめ
- 質の高いプロフリーランス・認定ランサーに依頼したい・手厚いサポートを重視する場合:発注者手数料(5.5%)は発生するものの、サポートや制度が充実している「ランサーズ」がおすすめ
本記事では、発注者(クライアント)が最も知りたい「手数料・トータルコストの違い」「募集・集客力の差」「ワーカーの品質・認定制度」「トラブル防止機能」を徹底的に比較し、自社の案件に最適なプラットフォームを選ぶための判断基準をわかりやすく解説します。
【結論】クラウドワークスとランサーズはどちらを選ぶべき?発注者の使い分け基準
まずは、自社の発注目的や課題に応じた具体的な選び方を示します。
クラウドワークスがおすすめな発注者
- 発注者手数料をかけずにコストを最小限に抑えたい
- アンケートや単純作業、記事執筆など大量のワーカーを素早く集めたい
- 応募数を重視し、幅広いスキル層から候補者を選びたい
ランサーズがおすすめな発注者
- デザイン制作やWEBシステム開発など、専門性の高いプロ(認定ランサー)に任せたい
- 法人の依頼が多く、サポート体制やプラットフォームの信頼性を重視したい
- 提案時のやり取りや進行管理で丁寧な対応を期待したい
迷ったら「両サービスに登録して同時募集」が最も賢い選択
どちらのサービスも会員登録および案件の掲載(応募を募る段階)自体は無料で行えます。特にプロジェクト形式やコンペ形式の場合、両方のサイトで同時に案件を募集し、より優秀な提案や相性の良いワーカーが集まった側で契約を進めるという使い分けが実務上最も効果的です。
クラウドワークスとランサーズの徹底比較表【発注者向け】
発注者の判断材料となる重要項目を比較表にまとめました。
| 比較項目 | クラウドワークス(CrowdWorks) | ランサーズ(Lancers) |
|---|---|---|
| 会員登録・案件掲載費 | 無料 | 無料 |
| 発注者(クライアント)手数料 | 基本0円(無料) | 契約金額の5.5%(税込) |
| 受注者(ワーカー)手数料 | 報酬額に応じ5%〜20%(10万円以下は20%) | 一律 16.5%(税込) |
| 登録ユーザー数・案件数 | 業界最大級(ワーカー数・案件数ともに豊富) | 国内老舗(法人利用・中大規模案件が多い) |
| プロ認定制度 | TOP PROワーカー / プロワーカー | 認定ランサー / パッケージ出品 |
| 支払・仮払い方式 | エスクロー(仮払い)対応 | エスクロー(仮払い)対応 |
| 主な強み・特徴 | 募集スピードが早い・発注コストを抑えやすい | サポート体制が手厚い・高品質なプロ層が豊富 |
【重要】発注者が押さえるべき手数料体系とトータルコストの違い
発注者にとって最も気になるのが「最終的に支払う料金」です。ここでは両社の手数料体系と実務上の計算方法を解説します。
1. 発注者側の手数料比較
大きな違いは「発注者がシステム利用料を支払うかどうか」です。
- クラウドワークス:基本0円(無料)
発注時に追加のシステム利用料は発生しません(※急募などの有料オプションを利用しない場合)。例えば「契約金額100,000円」で発注した場合、支払額は100,000円(+消費税)となります。 - ランサーズ:契約金額の5.5%(税込)
2022年の改定以降、発注者側にもシステム手数料が課金される仕組みとなりました。例えば「契約金額100,000円」で発注した場合、システム利用料5,500円が加算され、合計支払額は105,500円(+消費税)となります。
2. ワーカー側の手数料の違いと「手取り感」
発注時に見落としがちなのが、ワーカー(受注者)側にかかるシステム手数料の違いです。
- クラウドワークス:10万円以下の部分に対して20%の手数料が差し引かれます。
- ランサーズ:一律16.5%の手数料が差し引かれます。
ワーカーが「手取りで〇〇円欲しい」という条件で見積もりを提示してくる場合、ワーカー側の手数料率によって発注金額の調整が必要になることがあります。特に10万円以下の小規模案件では、ワーカー側の引かれ幅を考慮した単価設定を行なうことで、優秀なワーカーからの応募が増やすことができます。
※実際の外注単価や適正相場の調べ方については、外注単価一覧と費用相場ガイドもあわせてご確認ください。
依頼形式(プロジェクト・コンペ・タスク)と仕様の比較
両サービスとも、主に以下の3つの依頼形式に対応しています。
1. プロジェクト形式(見積もり・提案の募集)
システム開発、WEB制作、動画編集、継続的なライティングなど、業務内容と予算を提示して応募者を募る形式です。
- クラウドワークス:応募数が集まりやすく、短時間で複数人から見積もりを集めることができます。
- ランサーズ:事前のヒアリングや提案文が丁寧なワーカーが多く、要件にマッチした発注がしやすい傾向があります。
2. コンペ形式(デザインや名称などの募集)
ロゴ制作、バナーデザイン、ネーミングなどを複数の作成物の中から選定する形式です。
- クラウドワークス:応募作品数が非常に多く、様々なテイストのデザインアイデアを比較したい場合に向いています。
- ランサーズ:クオリティの高いプロデザイナーが多く登録しており、完成度の高い成果物が集まりやすい特徴があります。
3. タスク形式(アンケート・データ入力など)
不特定多数の作業者に単純作業を低単価・大量に依頼する形式です。
- クラウドワークス:ユーザー数が圧倒的に多いため、短期間(数時間〜数日)で数百件のアンケート回答やデータ収集が完了します。
ワーカーの質・評価制度・サポート体制の違い
外注業務でトラブルを防ぎ、スムーズに進行するためには「ワーカーの信頼性」と「サポート体制」が重要です。
1. 認定制度(TOP PRO / 認定ランサー)
両社ともに、実績・納品率・評価・連絡の速さなどの厳しい基準を満たした優良フリーランスを認定する制度があります。
- クラウドワークス:「プロワーカー」「TOP PROワーカー」基準。実務実績とレスポンスの速さが評価軸。
- ランサーズ:「認定ランサー」制度。返信率95%以上・高評価率などの要件が明確で、質の高いプロを探しやすい。
2. トラブル防止・エスクロー(仮払い)の仕組み
両サービス共通の最も大きなメリットは、仮払い(エスクロー)システムが標準導入されている点です。
発注者が契約時に報酬を運営事務局へ預け、納品確認(検収)が完了した段階でワーカーへ支払われるため、「お金を払ったのに成果物が届かない」「納品されたのに支払われない」といった金銭トラブルを未然に防ぐことができます。
※万が一のトラブルや失敗を防ぐための具体的なノウハウについては、外注で失敗を回避する方法5選をご覧ください。
発注者が外注で失敗しないための「依頼前チェックリスト」
クラウドワークスやランサーズを活用して円滑に発注を進めるための実務チェックリストです。
- 要件定義・成果物の仕様を明確化しているか
「何を・いつまでに・どのような形式で納品してもらうか」を依頼文に明記する。事前に業務外注チェックリスト10項目を確認しておくと安心です。 - ワーカーの評価・完了率・過去実績を確認したか
過去の評価コメントやメッセージの返信速度、プロジェクト完了率(95%以上が目安)を必ずチェックする。 - 仮払い完了前に作業を開始させない運用を守っているか
仮払い前の作業依頼は利用規約違反となり、トラブル時の運営サポート対象外となるリスクがあります。 - 秘密保持契約(NDA)が必要な案件か確認したか
機密情報や個人情報を扱う業務の場合は、発注前にWeb上でNDA締結を完了させておく。詳細は外注契約書と守秘義務(NDA)の注意点を参照してください。
まとめ:自社の案件に合わせた使い分けで外注効率を最大化しよう
「クラウドワークス」と「ランサーズ」はどちらも優れたクラウドソーシングプラットフォームですが、発注者視点での強みやコスト構造には明確な違いがあります。
- 発注コストを抑えてスピーディに集めたいなら「クラウドワークス」
- プロフリーランスの品質や丁寧な手厚いサポートを求めるなら「ランサーズ」
案件の性質や予算にあわせて両社を使い分けるか、両サービスで並行募集を行なって最適なパートナーを見つけましょう。
【参照公式情報URL】

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